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会社員×Webライターの二足の草鞋を履いて歩く

「暮らしをミニマル」なぜ今年の目標に?(私室の読書感想文)

突然ですが、下記は私が昨年2023年に購入したものの一部。かっこ書きは、それに対する所感です。

  • ポール&ジョーの下地
    (ヘビロテ!)
  • ビオデルマ サンシビオ H2O 500ml
    (ヘビロテ!)
  • せんねん灸 太陽 火を使わないお灸 60個入
    (月1購入必須!)
  • 家庭用脱毛器スムーズスキンpurefit
    (買ってよかった)
  • マッサージガン ドクターエア
    (使わないときは使わない)
  • ローズクォーツかっさ
    (あると便利)
  • 無印良品 ネイルオイル
    (リピートはステイ)
  • RMK ネイルオイル
    (リピートは迷っている)
  • ハイドロキノン含有クリーム2本
    (1本はパーセンテージが高くて未開封
  • ジェルネイル7本、プッシャー、リムーバー
    (アレルギーが出て結局ポリッシュ派)
  • 書籍13冊
    (うち5冊読みかけ)

Webの履歴や周囲をちょっと見まわしただけで、出てくる出てくる購入品。

去年はこれ以外にもいろいろ買っています。

 

見ていただけるとわかるように、心底買ってよかった!と思えるものもあれば、もうちょっと検討してもよかったのでは?と思えるものもありました。

 

さて今年1月8日。

私は今年の目標をこんな風にポストしました。

 

そう、私の今年の目標は「エコ活&物の無い生活」です。

 

「え?ミニマルとはかけ離れてない?」冒頭の購入履歴を見て、そう感じる方がいるのもごもっとも。

 

今回は、こんな私がなぜ「物の無い生活」を目標に掲げたのか?を、ある本の読書感想文として書きました。お付き合いいただけると嬉しいです。

本当の満足がわからなくなる

正直に言うと実際、我が家には

必要なもの、

不要なもの、

重要性がよくわからないもの……諸々があふれてます。

 

それでも、ものを買うのが楽しい。

 

次は何を手元に置こうかなと考えるとワクワクするし、憧れていたものを手にすると高揚感もひとしお。自分のためのお買い物の予定がなくなってしばらくすると、襲ってくるのが「あー、なんかやる気出ない。虚しい」という虚無感。それで、モチベーションを上げるために次の買い物を考えてしまう。

 

これが2023年の私の消費行動でした。

 

こうなった理由のひとつは、私が「自分をいたわるものごとが好き」だから。一人立ちするまで我慢と抑圧の中で育ってきたせいか、セルフラブが好きなのです。時に自分を甘やかして、ご機嫌とってあげたい。それが消費という行動に強く出ちゃったのかな。

 

でも先に触れたように、虚しいんですよね。そして「これは私が本来あるべき姿なのかな?」という疑問も感じました。だって生み出すことなく、消費する一方だから。

 

これで心身が素直に満たされる人は、そのままでいいのだろうなと思います。しかし私の心には虚無感が伴い、矢継ぎ早の消費で豊かになっているというわけではないようでした。

 

「今、すでにあるもの」があるはずなのに。あえて消費することで満足している気がするのは、本当の満足じゃないんじゃないか?

『[禅的]持たない生き方』- 本来無一物 -

www.amazon.co.jp

なんとなくこんな考えに至りつつあるタイミングで、出会った本が『[禅的]持たない生き方』でした。

 

帯に書かれているのが以下の文です。

本来無一物(ほんらいむいちもつ)

(物事は本来すべて空(くう)であり、執着すべきものはない)

 

これがパッと目に入ったとき、

「これ、私に言ってるのかな」

と思いました。キャッチコピーにつかまれちゃいましたね。

 

著者の金嶽宗信氏は、12歳で出家して禅の道に入り、20年間の修行を経て住職となった方です。本文では修行の体験談も記載されています。

 

修行の内容は非常に厳しいもの。

 

毎朝3時に起床して読経と座禅に禅問答。それから朝食後に掃除。日中のスケジュールは日によって異なるようですが、言うまでもなく遊べるわけではありません。托鉢に行ったり、講義や指導を受けたり、農作業をするなど、やることは様々あるようです。消灯は夜9時。すぐには寝られず、座禅をしてから就寝するのだそうです。

 

いや、これはすごい。とてもじゃないけど私にはできない……。しかし修業を経て身に付く自制心には憧れてしまいます。軽々しいと思われるかもしれないけど、ちょっとやってみたい。

 

本書では、修業時代にいかにシンプルな物だけで生活していたのかという点もしっかり書かれています。

 

「玄関」、「台所」、「トイレ」、「タンスの中」など、家の場所ごとに章立てされているので、「コレ、我が家でもやってみよう」と真似しやすいのも本書の魅力。実践だけ書かれている片づけ本が多い中で、禅の考え方を知りながら、それに基づいた方法を知れるのが本書の大きな特長です。

足るを知って生きていきたい

私がこの本を面白く感じたのは、考え方が徹底的に「禅」に基づいているからです。

 

先にお伝えしておくと、私は禅に特別明るいわけではありません。ただ、日本茶を趣味にしていると、禅のマインドがちょこちょこ出てきます。それで、禅については常に興味を持っています。

 

人間はたくさんの物を持っていても、死ぬときにそれらをもっていくことはできません。であれば、はじめから少ない物で暮らすほうがいいと、禅では考えます。

 

本当に好みの問題なんですが、私はこの1文を読んで「この考え方が好ましいなあ」と思えました。

 

いろんな物を手元に置いて、体にお金をかけて、そのときは気持ちよくて満足でも、いつか死を迎える日はこの体さえ持っていくことはできません。

 

私はセルフラブが好きですし、夢のひとつは「PPK」(ピンピンコロリ:死ぬ直前まで元気で過ごせること)。なので、ある程度はお金をかけて大切にしていきたいなと思うのですが。

それは贅沢することとは違いますよね。お金をかけなくても睡眠や運動など、できることはたくさんあるし。

 

「足るを知って生きていきたい。それが満たされるということなのではないか」と、本書を読んで自然に思えたのでした。

 

こんな理由で、2024年の目標には「ミニマルに舵切り」を掲げています。

お金や感情、人との上手な付き合い方も学べる

読み進めると、実体験に基づいた持たない生き方のあとに、

「捨てる」

「買わない」

「持たない」

という3つのマインドも知ることができます。

 

「買わない」心得の章では、物欲や収集癖との付き合い方に加え、お金とうまく付き合っていくマインドが書かれています。

なので、1回読んで終わりにするのではなく、ミニマルへのマインドセットに何度も読みたくなってしまう。

 

「持たない」心得の章で書かれているのは、物を持たない考え方だけではありません。悪い感情や余計な人間関係を手放すマインドも書かれています。

物質的な部分だけでなく、精神的な部分もシンプルにしていきたいという方も、きっと本書を読めば充足できるはず。

 

なので

  • 物は十分あるのに心が満たされない人
  • お金や感情、周囲の人によって心が消耗している人
  • 身の回りの物を減らしたい人
  • 執着を手放したい人
  • 禅の考え方が好きな人

上記に該当する方は、ぜひ『[禅的]持たない生き方』を一度読んでみてほしいなと思います。

感じることはきっと十人十色。でも物があふれるのに満たされない毎日から、ほんの少し抜け出すことはできるんじゃないでしょうか。

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